土佐の高知は、四国山脈の連峰を背に、黒潮おどる太平洋に面する豪快な酒の国です。緑と海と太陽と、豊かな自然に恵まれた南国土佐は、維新の英傑・坂本龍馬をはじめ幾多の偉人を育ててまいりました。 なかでも、酒をこよなく愛し、自ら「鯨海酔侯」と名乗った幕末の土佐藩主、山内豊信(容堂)公は、 酒は橋南に飲み、今日は橋北に酔う、酒あり飲むべし 吾、酔うべし と謳い、その見事な鯨飲ぶりは、外出の際、赤ひょう たんを腰から離したことはなかったと伝えられ、紫紺 の紐に銀口の付いた頼山陽の逸品『赤ひょうたん』は 今日も尚、山内家に残されております。 土佐清酒 酔鯨は、この容堂公の雅号「鯨海酔侯」に因んで命名され、 ラベルには山内家の家紋「三葉柏」を頂いています。 太平洋の大海原を悠々と泳ぐ海の王者、巨鯨のように おおらかに飲み干していただきたく、日本酒好きの皆様に心を込めてお届けいたします。
「純米吟醸 吟麗」の季節限定商品です。 清酒は季節ごと、それぞれ違った味わいが楽しめます。「吟麗秋あがり」は、夏を超え、秋までじっくり熟成させており、その深みある味わいは、味覚の秋を盛り上げてくれます。 氷温熟成により、味の幅が広がっていて、旨みがじっくり味わえます。
四国産の上質酒米、愛媛県「松山三井」を50%まで磨き上げた純米吟醸。 少量で仕込み低温で醸造しました。旨味とやや硬派なしまった切れ味を合わせ持ち、柑橘系のフレッシュな香りとわずかな苦味が口中をリフレッシュし、料理を一層引き立てます。料理と幅広い相性を示す食中酒です。
上糟後10〜14日間熟成させ、生で瓶詰します。通常の吟麗よりも発酵が旺盛で、少し酸度が高くなります。 ボディフルな旨みとコクはこれまでの酔鯨ファンをいい意味で裏切りそうです。酸味のきいた、しぼりたての荒々しさをお楽しみ下さい。